彼女の名前はミサ。今はどこにでもいる普通の女子大生だ。子供の頃の夢はバレリーナになること。彼女は本気だったし、周囲も彼女に期待をしていた。小学生の頃は大会で優勝したこともあった。中学の頃は有名な劇場で踊ったこともあった。誰もが彼女の将来に夢を見ずにはいられなかった。彼女自身もそうだった。高校に進学し、海外に留学するという話が出た頃だった。彼女は踊れなくなった。脚の怪我が原因だった。怪我自体は大したものではなかったのだが、幼少のころから毎日欠かさず踊り続けていた彼女にとっては、わずか1か月の入院ですら永遠に等しい長さだったという。そして、退院後、再び舞台に上った時、彼女は自分が以前のような踊りを披露するまでにまた十数年の月日が必要になるであろうことを感じた。わずか数か月のブランクが彼女から奪ったモノはあまりにも多大だった。そこで彼女は舞台を降り、普通の少女として生きる道を選んだ。舞台から降りた彼女には人一倍柔らかな体と、今まで運動に打ち込んでいた情熱を持て余すようになった。そんな時期に彼女が入院していたころによくお見舞いに来てくれていたバレエスクールのインストラクターと初体験をすることになった。彼女にとってSEXは新たな喜びを与えてくれるものだった。肉と肉とをぶつけあい、体全体を駆け巡る気の昂ぶり…それはスポットライトを浴びた時のような気分の高揚を感じるのだった。それ以来彼女は性に対して貪欲になっていった。今日も彼女は舞台に上がるのだ。
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