平成二十六年夏。死にたいくらいに憧れた花の都大東京を目指して薄っぺらのボストンバッグを片手に北へ北へと向かった九州青年ダイスケは、そうは言っても東京で頼る宛てなどなく、唯一の親戚であるゆりえ叔母さんの住む世田谷の邸宅へと転がり込んだ。行く宛もなくやって来た田舎の甥っ子を、嫌な顔一つせずに優しく迎えてくれた叔母。だがそんな叔母さんとは裏腹に、お金持ちの叔父さんの方は、ダイスケに冷たい態度をとってきて…!
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平成二十六年夏。死にたいくらいに憧れた花の都大東京を目指して薄っぺらのボストンバッグを片手に北へ北へと向かった九州青年ダイスケは、そうは言っても東京で頼る宛てなどなく、唯一の親戚であるゆりえ叔母さんの住む世田谷の邸宅へと転がり込んだ。行く宛もなくやって来た田舎の甥っ子を、嫌な顔一つせずに優しく迎えてくれた叔母。だがそんな叔母さんとは裏腹に、お金持ちの叔父さんの方は、ダイスケに冷たい態度をとってきて…!