10年前に夫と別れて以来、息子の太一と離れ離れで暮らしている奈津美は、もう一度、太一と暮らす事を夢見て生きて来た。孤独な生活を送る中で、奈津美の太一への思いはいつしか息子を思う愛情とはかけ離れた異常なものに変わっていった。そんなある日、元夫が事故で亡くなり、身寄りを失った太一は奈津美の元へ来る事になった。奈津美は再び太一と暮らせる夢が叶ったと心の底から悦び、太一を温泉旅行に誘う。その旅程で奈津美は、愛おしさのあまり太一の身を組み敷き、自らの体を重ねてしまうのだった……。
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